酸熱トリートメントの原理|なぜ髪が綺麗になるかを解説
2025/07/29
こんにちは!髪質改善が得意な美容院ENORE(エノア)銀座店店長の遠藤です。
話題の酸熱トリートメントは
「なぜ髪が綺麗になるの?」
「髪の中で何が起こっているの?」
など、疑問も多くあるでしょう。
見た目の変化や手触りの改善は実感しやすいですが、原理についてわかりにくいと感じている方は多くいます。
この記事では、酸熱トリートメントの原理についてわかりやすく解説します。
施術を受ける前に、しっかりと理解したい方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
酸熱トリートメントとは?効果って?

酸熱トリートメントは、アイロンの熱と強酸性の薬剤を使い、髪の内部から補修・補強する施術です。
クセや広がりの原因となる髪内部の結合が整うため、以下のような効果が得られます。
- 髪を綺麗に見せる
- 手触りを良くする
- 髪にハリ・コシ・弾力が出る
パーマや縮毛矯正によるダメージ、軟毛や細毛、加齢による髪の悩みがある方におすすめです。
酸熱トリートメントの原理を解説

酸熱トリートメントの原理を4つの視点から詳しく解説します。
髪内部で化学反応が起こる
酸熱トリートメントは、酸と熱の力によって、髪内部で化学反応が起こっています。
グリオキシル酸やレブリン酸などの薬剤を髪に塗布し、約180℃のアイロンをあてることで、髪内部にイミン結合(新たな架橋構造)が形成されます。
この結合ができることで、バラバラだった髪内部の結合が整い、髪の密度が高まってツヤやハリ感がアップします。
このような髪内部での化学反応が、酸熱トリートメントの原理のポイントです。
一般的なトリートメントとの違い
一般的なトリートメントと酸熱トリートメントの違いを解説します。
ここでの一般的なトリートメントとは、最も代表的なシステムトリートメントを指します。
システムトリートメントは、ダメージで傷ついた髪に栄養分を補給し、それが流出しないように髪表面を保護することが目的。

一方で酸熱トリートメントは、酸と熱の化学反応で新しい結合(イミン結合)を作り、髪を内部から補強・安定化させます。

このように酸熱トリートメントとシステムトリートメントは、髪へのアプローチ方法が根本的に違います。
そのため酸熱トリートメントは、システムトリートメントよりも仕上がりの持ちや内部補修力が高いです。
酸熱トリートメントの工程
当店ENOREの弱酸性酸熱トリートメントの工程をご紹介します。
- カウンセリング:丁寧に行うため、初回の方は20分〜30分行う
- シャンプー:薬剤が浸透しやすいようにENOREオリジナルシャンプーで髪を整える
- 薬剤を塗布して放置:髪の状態に合わせて薬剤を選ぶ
- 薬剤を流してシャンプー:薬剤を丁寧に流し、ENOREオリジナルシャンプーで洗う
- 処理剤を塗布:高濃度ケラチンやアミノ酸系保湿成分を塗布
- ドライヤーで乾かす:濡れている髪がなくなるまで完全に乾かす
- ヘアアイロンをあてる:化学反応を起こすために5ミリ幅で髪にアイロンをかける
酸熱トリートメントの工程は、基本的にはこのような流れですが、美容室によって異なる場合もあります。
薬剤の種類
酸熱トリートメントに使用される薬剤は複数あり、髪質や目的に応じて使い分けられています。
それぞれの主な特徴は以下の通りです。
- グリオキシル酸:強酸性で、薬剤の効果が強め。一般的な酸熱トリートメントで使用されることが多く、トリートメント効果が持続しやすい。
- レブリン酸:弱酸性〜中性。カラーの色落ちが少ない。
- サリチル酸:弱酸性。パーマとの相性が良い。
目的や髪の状態に合わせて薬剤を選ぶことで、より効果的でダメージの少ない酸熱トリートメントが可能になります。

酸熱トリートメントでストレートになる理由

酸熱トリートメントは縮毛矯正のように、クセを物理的に伸ばす施術ではありません。
それでも髪がストレートに近い仕上がりになるのは、髪内部の構造が化学反応によって整うためです。
化学反応により、髪の内部構造が補修・安定し、ボリュームや広がりが抑えられ、まとまりのある髪になります。
ただし、酸熱トリートメントは根本的にくせ毛をまっすぐにする施術ではありません。
そのため、しっかりとクセを伸ばしたい方には、縮毛矯正の方がおすすめです。
ENOREの弱酸性酸熱トリートメント

髪質改善に特化したENOREの弱酸性酸熱トリートメントについてご紹介します。
弱酸性酸熱トリートメントの特徴
一般的な酸熱トリートメントでは、強酸性の薬剤(グリオキシル酸など)が使われることが多く、髪質によってはダメージのリスクやヘアカラーの褪色につながる場合もあります。
ENOREでは、弱酸性の薬剤を使用することで、必要以上にタンパク質を変性させず、髪にしなやかさを残せることが特徴です。

以下のような特徴があります。
- 弱酸性なので髪が硬くならず毛先までしっとり
- ヘアカラーの褪色が少ない
- 薬剤の匂いが少ない
- 頭皮にしみにくい
- 繰り返し施術を受けるほど、髪の調子がより良くなる
ENOREでは、お客様の髪の状態に合わせて、酸熱トリートメントの薬剤選定・施術プロセス・アイロン温度まで細かく調整しています。
強すぎる酸や熱によるリスクを最小限に抑えながら、髪本来の美しさを引き出したい方におすすめです。
弱酸性酸熱トリートメントの実例をご紹介!Before・After
ENORE弱酸性酸熱トリートメントのBefore・Afterを3スタイルご紹介します。
▼ブリーチありの髪でもボリュームダウン

▼細毛・軟毛に悩む方でもハリ・コシが出てまとまる髪に

▼広がっていた毛先がしっとりツヤツヤに


【Q&A】酸熱トリートメントの原理に関する疑問

酸熱トリートメントの原理に関する疑問に答えます。
Q.見た目が綺麗になる理由って?
A.酸熱トリートメントは、髪の内部構造にアプローチして化学的に整えるため、見た目が綺麗になります。
イミン結合ができることで髪内部の密度が上がり、表面が整うため、光の反射が均一になります。
Q.酸熱トリートメントでクセは伸びるの?
A.縮毛矯正のように根本的に伸ばすことはできませんが、髪質によっては落ち着かせられます。
Q.酸熱トリートメントって髪が傷む?
A.アイロンの熱や酸性に傾きすぎることで、髪がダメージを受けることがあります。
ただし、髪内部から補修・補強できるため、髪質によっては酸熱トリートメントが向いている人も多くいます。
まとめ
酸熱トリートメントは、酸と熱の化学反応によって髪内部に新たな結合(イミン結合)を作り、うねりや広がりを整えながら髪を補修・補強する髪質改善メニューです。
酸熱トリートメントは、一般的なトリートメントと比べて内部補修力や持続力に優れているのが特徴です。
また、薬剤には種類があり、髪質や目的によってグリオキシル酸・レブリン酸・サリチル酸などを使い分けることが重要。
髪への負担を最小限に抑えたい方には、弱酸性の酸熱トリートメントが向いています。
ダメージや扱いにくさを感じている方は、髪質改善に特化したENOREにご相談ください!